15日の日経平均株価は163円高の21450円と3日ぶりに反発して取引を終えております。
為替はドル/円が111.68と安基調となっており、朝方から円安進行を好感して買い優勢の展開となっております。
日銀の金融政策現状維持決定を受けてやや円高へ振れる場面や、後場から北朝鮮が米国との非核化交渉の停止を検討していると報じられながらも、底堅い動きとなった印象が強い一日でした。
今週の日経平均の推移は以下の様になっております。
先週末3月8日 21,025.56終値
2019年3月11日 21,125.09/終値
2019年3月12日 21,503.69/終値
2019年3月13日 21,290.24/終値
2019年3月14日 21,287.02/終値
2019年3月15日 21,450.85/終値
今週は週序盤から不安定な動きが続いたものの、米国株の強さが戻りにつれ、週末に掛けて底堅い動きとなっております。
また週末15日のNY市場は、半導体株を中心にハイテク株が続伸し相場を牽引し、ダウは3日続伸で取引を終えております。
CME225先物はCME225(ドル建て)21355 +155、CME225(円建て)21330 +90 となっており、これをこのまま受けて週明けの東京市場がスタートするなら、日経平均は21500円を回復してのスタートが予想されます。
来週は19日~20日に米FOMCを控えていることもあり、週明けは様子見ムードが強まりそうですが、今週の底難さや足元の円安基調を背景に、下値は限定的と考えております。
週中頃に予定されている今回のFOMCでは、FRBがより緩和的な姿勢を見せるかどうかが注目されていることもあり、これがマーケットにとって好材料となれば、米国株は昨年10月のダウ市場最高値を意識した相場へと発展する可能性も十分秘めております。
当然そうなれば、日本株にとっても円安圧力と株高が期待されますので、日経平均22000円台回復へのカギとなるイベントであると考えております。
他方で、週末は新興市場の相対的な弱さが気になりました。マザーズは923.96(前日比-8.33)と大きく下落。
今年に入ってからマザーズは900P台後半に差し掛かると急速に上値が重くなる展開を繰り返してきております。
この水準から上方への突破には一段の地合い改善による「リスクオン」回帰の流れが必要不可欠であると考えております。
昨年以降、新興市場の低迷で個人投資家資金の市場からの流出が続いておりますが、目先のマザーズ1000P台回復は、この流れに歯止めが掛かる布石になると考えております。
個人投資家資金の市場回帰は材料株物色活発化に必要不可欠な要素となります、ここはもう一踏ん張り欲しいところではあります。