株式市場は底打ちから一ヶ月 今の相場をどう見るか

KEY POINT
・株式市場は、日米共にリバウンド相場が継続

 

・底堅さの要因として、先物投機筋の売りポジションに注目

 

・指数は下げ難い状況にあるが、戻り余地も乏しくなってきている。このような状況では個別株優位の物色が続く可能性が高い

 

3月19日に日経平均が底を打ってから1か月が経ちます。
この間、日経平均はリバウンド相場が続いており、半値戻しに若干届かない水準まで値を戻しております。

景気が急速に悪化する中、買いの目では見難い場面での株高に戸惑う投資家も多い状況。ポジション的にも、積極的にインデクス系の銘柄を中長期の投資として買う動きは乏しいのが実情です。実際に、中長期の投資家は現状様子見といった姿勢が強く、最近はNY市場が戻りを試していることで、日経平均の値動きが先物主導で連動しているだけの印象が強い状況です。

 

依然シカゴのVIXは35ポイントと平時(20ポイント以下)まで戻ったは言えない為、波乱の展開は続く可能性はあります。

しかし、今週は原油急落や米企業の1-3月期決算を迎えていることで下値が意識される面もありましたが、下値は非常に底堅い印象が強い状況です。

日経平均は先物主導の値動きとなる中、裁定取引残高や1357日経ダブルインバースの信用残の推移から、先々週頃から日経売りのポジションが積み上がってきている印象があります。既に日経平均の下落を予想するポジションが多く取られているということは、この先売りが入りにくい可能性があることや、踏み上げられれば買い戻し余地が大きい状態を示しております。

 

今週、日経平均が19000円付近まで押した場面での底堅さはこの買い戻し(利益確定)によるところが大きいと見ており、この先は上抜けるか一旦調整となるか判断が難しい場面でもあります。

少なくとも、日経平均が目先調整場面を迎えたとしても、既に売りのポジションが多く積まれている現状は利益確定の買い戻しが入り易く、下げ難い可能性があるでしょう。また、日銀やGPIFの買い余力が残っている現状も考慮しておく必要があります。

 

一方、米株国市場のS&P500が今週末の終値で日足は50日線を突破しております。基本的に3月後半以降のリバウンド相場が継続しており、過去に戻り売りが意識された2900-3000ポイントに差し掛かっていることや、テクニカル的にも、もう一段高の余力があると見ております。また、商品先物取引委員会(CFTC)公表のS&P500先物の大口投機筋によるポジション状況も、日経平均と同様に先週からかなり売りポジションが積まれており、下げ難く踏み上げられやすい状況にあります。

先行き不透明感から中長期的には買えない状態に変わりありませんが、目先的には先物主導で投機筋のポジションと米株次第の展開が続くと見ております。

 

米国の株高はFRBによる強烈な金融緩和がかなり効いている(現時点では)印象があります。今の景気はどうあれ、信用不安が大きく後退している現状は楽感ムードになり易い面があり、コロナの感染を取り巻く状況が最悪期を脱しつつあることも株高を後押ししている印象です。

今のところ“景気と企業業績は4-6月期が最悪“との前提から、株式市場が戻りを試している状況にある為、好材料を模索する方へ意識が向かい易くなっている印象があります。

 

しかしながら、日米株式市場共に株価指数の戻り目処は限定的とみております。戻り目安としては、

日経平均 20000円
NYダウ 25000ドル
S&P500 3000P

 

想定外の悪材料が出なければ急落も想定し難い局面にある反面、上値も上限に差し掛かっていると考えております。

来週の日経平均株価の想定レンジは16000~20000円を想定しており、コアレンジは当面18000-19500をイメージしております。

投資方針としては、株価指数の急落が無いのなら個別株へ資金が流れ易い地合いが続くと見ており、個別株乱舞の地合いがもうしばらく続くと考えております。

 

 

» アルゴズレポートの詳細についてはこちら