今週の株式市場は下げ加速で非常にネガティブな相場展開。日経平均は22000円台割れ

今週は日米主要企業の決算発表も含めて、重要なイベントが目白押しとなりました。この影響もあり、株式市場は値動きの激しい週となりました。日経平均が22000円台を割り込むなど、想定上に下げた印象があります。

まず今週メディアをかなり騒がせたのは、米国4-6月期GDP速報理が前期比-32.9%(年率換算)と発表されたこと。ただ、事前のマーケット予想は-34.1%(年率換算)であったことから、発表後の米株の下げ幅は限定的にとどまったと印象があります。

米GDP速報値以上に注目したのは、“米新規失業保険申請件数”が16週ぶりに再び増加に転じたことです。4月頃は頻繁にメディアを騒がせた指数ですが、ロックダウンの影響で失業者が急蔵した後、順調に減少していた指標ですが、ここにきて労働者の市場回帰が伸び悩み始めている懸念が出てきております。

労働者の市場回帰はそのまま米回復の回復を示唆しますので、ロックダウン後の経済回復が停滞している懸念が浮上。
また、毎週集計される指標ですので即効性が有る反面、ブレも出易い指標ですので、来週以降の推移も注視する必要がありそうです。

今週は日・欧・米と株安の週となりましたが、日・欧に比べて米株は比較的に底堅く推移していることが下のチャートからも窺えます。

 

↓↓ NYダウ=紺色のライン NASDAQ指数=紫のライン S&P500=水色のライン

 

↓↓ 日経平均=赤色のライン TOPIX=オレンジのライン マザーズ指数=紫色のライン

 

足元では米GDPの悪化などコロナ感染拡大に拠る経済への悪影響がいよいよ数字で明るみに出てきているものの、反面追加緩和期待が株価の下支えに繋がっている側面もあり、景気悪化=即売りで反応とならない様子も見て取れます。

また金融緩和の流れから、このところ急速にドル安が進んでいる影響で、円高、金価格の高騰が目立っており、円高となっている分日本株が相対的に米株よりも下げ幅が大きくなっている様子が窺えます。

コロナ禍で未曽有規模の金融緩和が世界的に行われている環境下では、この流れは既定路線と見ており、今後もこの傾向は続く可能性が高そうです。

 

日本株の下げが米株と比べて大きいことや、米国市場ではダウが3指数の中では最も下げている様子から、景気敏感株やバリュー株に売りが出ている様子が窺えます。

反面米ナスダックが高値圏で推移した様子から、ハイテク関連は引き続き強い展開が続いている事も見て取れます。これは日本市場ではマザーズが日経やTOPIXに対し、比較的下げ幅が小さい様子からも窺えます。

 

国内市場では、週末31日にアドバンテストが世界的に好調な半導体市況において、4-6月の決算が振るわず失望売りで-14%と大きく下げた事が、かなり指数大幅安に寄与しております。加えて週末と月末が重なったということもあり、ポジション調整の売りが大きく出たことも日経平均の大幅安につながった可能性があるでしょう。

来週もこの流れが続くのか、若しくは月末要因と中央銀行イベント一巡で今週が目先の底となるかの判断は、現時点では非常に難しい局面です。

昨年も8月は株安が進みましたが、世界的にバーケーションシーズンと重なるこの時期は、大口プレーヤーが夏季休暇入りすることもあり、指数の動きは緩慢し易い傾向があります。

米株は比較的底堅いものの日本株はチャートが崩れつつある様子から、円高が進む様なら更に調整が進む可能性がある点には留意しておく必要がありそうです。

市場参加者が戻ってくる8月の終わり頃まではこの流れが続く可能性がありそうです。

日経平均の、目先の下値目処を予測するのは難しい局面ですが、日足では6月に一時21529円まで売られた経緯があります。この時は3月安値から6月戻り高値に対するフィボナッチ数列の0,2362付近で下げ止まっておりますが、仮にこの水準を割り込む程下げが続くようだと0.382水準(20582円)を試す展開も想定しております。

 

↓日経平均日足