加地テック(6391)
2月26日の終値は7980円(+360円)となっております
株式市場では米長期金利の急騰を背景に警戒感が高まる局面を迎えておりますが、この二週間の加地テック(6391)は、逆境の中にありながらも騰勢を強める展開となっております。
過去を振り返っても、この銘柄は地合いが悪い時に強い動きを見せる傾向がありますが、特に注目すべきは前回の記事でポイントとした7000円を超えてきたことです。
~前回(2/5)の記事から抜粋~
しばらくは5000円~7000円レンジで揉み合いが続く可能性はあるものの、底堅く推移して何度かこの7000円水準を試しに行くようなら、同社株のような回転の早い小型株は需給転換まで差ほど時間を要さない可能性があります。
上記を踏まえ、値動きの荒さと激しい需給変化からマネーゲーム化し易い銘柄ですが、再度上値を試す動きが出る可能性は大きく残されているものと見ております。投機相場継続のポイントとしては、下値に関しては1/29の安値を維持することが条件となり、上値に関しては7000円突破が今後の相場のカギになると考えております。
~前回の記事~
加地テック(6391) 値動きの荒さと激しい需給変化からマネーゲーム化し易い相場が継続。今後の見通しとポイント
この時の状況から相場の局面も変わりつつありますので、今後の見通しをUpdateいたします。
※加地テック(6391)の日足チャート
加地テック(6391)は空気や各種ガスの高圧・超高圧コンプレッサの製造販売が主力事業の東証二部上場企業です。LNGなどプラント用特殊ガス圧縮機大手で、燃料電池車用設備(水素ステーション)も手掛けることから脱炭素関連銘柄としての材料性が注目される銘柄です。弊社有料レポートでは、投機ファンド絡みの銘柄として12月中旬に4200円付近で取り上げた経緯があります。
株価は1月に9400円迄急騰した後、一か月程度調整期間に突入しておりましたが、今週の動きでこの間の戻り高値を抜いてきた事実はポジティブに評価。調整期間中に需給整理が進んだことで上値が軽くなっているほか、日足は既にボリンジャーバンドの+2σを上抜いており、この水準を抜けると値幅を伴う展開となり易い銘柄であることから今後の動きが注目されます。
レシオ面から時価水準はかなり割高な水準であることは否めませんが、時価総額100億円規模の小型株故、投機性資金流入に伴う一時的な相場である可能性は高いと考えられます。そうとは理解していても、この手の投機相場が今の個別株に対する短期物色を牽引しているのも事実であり、これを踏まえた上で、引き続きくこの投機の流れは続く可能性があると考えております。
前回の記事のポイントとした7000円を超えてきたことで、上値は2021年1月13日の高値9400円を意識した相場展開に突入したとものと認識しております。故に、現状は既にこの高値水準を射程に入れた相場に発展していると考えております。
今は非常に荒れた地合いですので、ポジションを大きく取ることはお勧めできませんが、目先は小口の短期狙いで9000円~大台(1万円)を窺う展開に乗る局面と見ております。