先週末の国内市場とその後の米国市場で大きな動きが出ております。株式市場の見通し

先週(3/1~5)の株式市場は、日経平均が一時28000円台前半まで下げ幅を広げる展開となりましたが、週末は国内市場とその後の米国市場の動きも含めて大きな動きが出てきております。

5日の日経平均は、前場に28300円付近まで売り込まれましたが、後場からは一転して下げ幅を縮小する展開で取引を終えております。後場からは急激な下げに対する反動から、買い戻しの動きが強まりました。

これは足元の急激な下落に対する自律反発の域を出ませんが、5日金曜日の米国時間に毎月第1金曜日に発表される米雇用統計を控えていたことも影響していると見ております。

米国の雇用統計は毎月発表されるものの、市場の関心が非常に高く、相場が大きく動くキッカケにもなってきたビッグイベントですので、これイベントを控えていたことも買い戻しを誘った要因であると考えております。

 

※日経平均の日足チャート

 

その注目された米雇用統計ですが、失業率こそあまり変化は無かったものの、非農業部門新規雇用者数が市場予想を大きく上回り、非常にポジティブな内容となっております。

発表後の米国株は当初売りが加速して下げ幅を広げる展開となりましたが、午後からは大きく買い戻されております。今回の雇用統計が直接株価にプラスに働いたかどうか疑問が残りますが、日本株同様に大きな売りの後で買い戻しが入ったことは、投資家心理にかなりプラスに作用したものと思われます。

米国株はこの日の高値付近で取引を終えており、S&P500やナスダック総合といった主要株価指数の日足には長い下髭が出現。これまでの下落基調から一転して、良い雰囲気で今週の取引を終えております。

 

先週の各市場の動き (週間騰落率)

<国内市場>
日経平均株価 28,864.32 -0.23%
TOPIX 1,896.18 +1.70%
東証二部 7,297.93 -0.36%
マザーズ 1,167.90 -3.80%
JASDAQ 182.10 -1.32%
ドル/円 108.38 +1.69%

<アジア市場>
上海総合指数 3,501.99  +0.20%
香港ハンセン 29,098.29 +0.41%
韓国総合株価指数 3,026.26 +0.44%

<米国市場>
S&P500 3,841.94 +0.81%
NYダウ 31,496.30 +1.82%
ナスダック総合 12,920.15 -2.06%

<欧州>
ユーロ・ストックス50 3,669.54 +0.91%
独DAX 13,920.69 +0.97%
英FTSE100  6,630.52 +2.27%
仏CAC40 5,782.65  +1.39%

<その他>
WTI原油  66.26 +7.74%
NY金  1,698.00 -1.78%
米10年債利回り  1.577 +12.11%
シカゴVIX  24.66 -11.77%

 

米国10年債利回りは依然高止まりの状態ですが、シカゴVIXは25ポイントを割り込んでおり、さらに大きく下げてくるような危機感は感じられません。シカゴVIXは2月後半から乱高下して不安定な動きが続いておりましたが、30ポイントから大きく上振れる様子は無く、急落リスクが高まる局面には至りませんでした。

 

※シカゴVIX指数の日足

 

30ポイントから大きく上振れる展開となれば急落リスクも高まってくるのですが、2月20日以降の乱高下程度であれば、よくある普通の調整の範疇に収まると見ております。

2月末からの日経平均の急落局面では、28000円を割り込んでくるといよいよ急落相場が本格化してくると見ておりましたが、VIXの最近の動きから、30ポイントから上へガツガツ上がっていく感じでもない為、現時点では本格的な「まとまった調整」には至っておりません。

また、週間の騰落率を見る限り、先週は終わってみればマザーズを除いて各指数は意外と下げておらず(TOPIXに限っては週間で上昇)、底堅く取引を終えている様子が見受けられます。

 

日経平均は2月16日の高値30714円から、3月5日の安値28308円まで、値幅にして2400円程度で下落率は7.8%の下げとなりますが、今週の見通しとして、週序盤から先週4日に割り込んだ25日移動平均(上昇中)を早期に回復するようであれば、この程度の下落で調整が一巡してくる可能性があります。

週末の米国市場の終盤ではかなり買い安心感が出ていた様子から、今週の日本株においても落ち着きが出てくる展開を想定しております。