緊急企画・値幅取り候補

日経平均は2日間で1100円の急落。一か月ぶりの日銀ETF買いも、終値は安値圏

日本株の下落が著しい状況となっております。昨日の日経平均は2%近く急落しましたが、日銀によるETF買いは見送り。日銀買い入れへの期待感が後退する中、今日の下落局面ではTOPIX系ETFへ700億円の買いが入っております。日銀が指数系ETFの買い入れは3月24日以来、約一か月ぶりのこと。しかし、日経平均・TOPIX共に今日も2%近く下落しており、終値は安値圏で取引を終えております。

日銀はETFの購入方針を3月の金融政策決定会合で変更しており、それ以前と比べてETF買い入れスタンスには明らかな変化が見受けられます。体感的には買いが入り難くなった印象が強く、今年度から買い入れ対象をTOPIX連動型のみとしたことで、下落局面では日経平均のほうがTOPIXよりも下がり易い傾向となっております。

日経平均の日足は、4月前半までの揉み合いから下放れの気配を強める展開となっており、日銀の政策変更に伴う需給の変化もありますが、今は株の空売りが記録的低水準にあることも指摘されており、買い戻しが入りにくいことで指数の動きは“下がり易く上がりにくい“需給状態となっていることも要因と見ております。

 

振り返れば、昨年のコロナショックから指数が10%を超すような「まとまった調整」はしばらく起きておらず、経験則上いつ大きな調整が起きても不思議ではないと考えております。

ここで言う「まとまった調整」とは、日経平均の値幅で10%を超す下落を指しており、今の日経平均の水準に当てはめれば24000~27000円程度の調整(10%~20%程度の下落)に当たります。しかし、過去を振り返ってもこの規模の調整であれば、景気の動向に拘わらず、株式市場では1年~1年半程度の周期で起きており決して珍しいものではありません。

足元の下落局面が、この「まとまった調整」に発展するかどうかは現状では計りかねますが、タイミング的にはそろそろこの「まとまった調整」があっても不思議ではないと考えております。ただし、基本的に次の調整局面でも押し目は中長期的に買い場になると考えております。

 

※日経平均の日足チャート

 

現在の日経平均の日足は、この2日間の急落で弱気相場入りか否かの瀬戸際にあります。今後3月につけた二度の安値水準である28300~28400円水準を下へ抜けると、昨年3月のコロナ急落相場以来の弱気チャートが明確になります。

目先は流石に、この3月安値水準で押し目買いが意識されると想定しておりますが、仮に買い戻しが入っても、足元の下落基調が一巡するかどうかは注視しておく必要があるでしょう。

一方、昨日は小幅安で踏み止まったマザーズ指数ですが、今日は出来高を伴った大きな陰線が出現。地合いの悪さに見切り売りが加速した様子が見受けられます。不安定な相場が続いていることから現状の個別株物色は、一部の新興市場や低位の仕手株などがスポットで集中的に物色され易く、このようなターゲットが物色難で行き場を失った短期資金の受け皿となる流れが続きそうです。