緊急企画・値幅取り候補

GW連休中の海外市場の動きと、日本株のポイント

GW連休中の米国主要株価指数は史上最高値圏で推移しているものの、横ばいの動きが続いており、上値の重さから伸び悩んでいる様子が見受けられます。出来高も低調で、日本株と同じく買いエネルギが乏しい様子が窺えます。

国内市場は休場ですが、海外市場は通常通りの取引が行われております。連休明けの日本株の動きを窺う上でも、今週の海外市場の動向に注視していく必要があります。

 

米国では、先週から「3月個人消費支出」や「3月新築住宅販売件数」「4月製造業購買担当者景気指数(PMI)」などの経済指標で好発表が相次いでいるほか、新型コロナワクチンの普及に伴い、感染抑制を目的とした行動規制の緩和も進み、景気回復が鮮明な状況となっております。

米経済正常化への歩みが加速することは株式市場にとって好材料ですが、反面テーパリング(金融緩和から引き締め)への転換観測も強まる要因にもなり、ドル高地合いや金利上昇圧力が株式にとって上値抑制要因となり得ます。景気回復に対してテーパリングや金利上昇といった警戒感が、投資家の気迷いムードを誘っており、足元の出来高減少につながっております。GW連休明けの国内市場は、海外市場に波乱の動きが無ければこのまま連休前の動きが続くと見ております。

 

GW連休中の為替の動きは、4月に107円台まで進んだドルに対する円高の動き(3月末は一時111円台)から、最近はこれが一服しており、先週後半からは再び109円台までドル高円安に転じております。

コロナ禍以降、円安と株高の相関性は低くなっておりますので、相場への影響は乏しいと見ておりますが、国内市場では為替の動き以上に、新型コロナウイルスの感染再拡大とワクチン接種の遅れや3度目の緊急事態宣言の発令などは、国内市場特有の懸念材料として意識しておく必要性があります。

特にワクチン接種の遅れは、OECD加盟37カ国中最下位という状況から、海外投資家から経済正常化の遅れが懸念されており、これを表したかのように日経平均の日足は欧米市場と比べて弱さが目立ちます。

 

※日経平均の日足チャート

 

日足のポイント
・75日移動平均を割り込んでいる(1年ぶり)
・3月安値水準(28300円台)はこれまで3度サポートが機能した下値抵抗

足元では決算発表も進んでおり、GW連休明けで取引日は6、7日の2日間のみとなるなか、来週は主要企業の決算がピークを迎えるほか、週末には米雇用統計の発表など大きなイベントを控えます。決算発表が進むに従い、日経平均のEPS(1株利益)は改善傾向にありますが、今の株価水準はかなり先行した印象は拭えません。

市場の強弱材料が対立している状況では、マーケットが好材料・悪材料のどちらをフォーカスしても不思議ではない為、目先的には上下どちらにも振れる可能性があります。それでも、4月後半は不安定な下落局面がありながらもレンジから下へ大きく下抜けることなく、底堅さは維持した格好となっておりますので、トレンドを見極める上では今後も日足の動きを追いながら相場の転換点を探っていく必要性があるでしょう。