新バイオ製薬(4582) 他のバイオ株とは一線を画す動きだが、相場に変化の兆しあり

新バイオ製薬(4582)
6月4日(先週末)の終値は1960円(+43円)となっております

先週は6月2日に高値を更新する動きとなりましたが、週後半から戻り売りに押されて株価は伸び悩む展開となっております。日足のボリンジャーバンド(25日)では+2σに沿ったバンドウォークが途切れてしまい、相場に変化の兆しも見られることから今後の動向が気になる局面を迎えております。

 

新バイオ製薬(4582)は、バイオ関連物色が不振となっている現状において、抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」に絡んだ材料を手掛かりに、今年1月以降大相場へ発展している銘柄で、他のバイオ株とは一線を画す値動きを見せております。

弊社有料レポートにおいては1月にも取り上げた経緯がありますが、4月中旬頃に改めて1100円台で投機筋絡みの案件として取り上げた銘柄でもあり、先週末辺りから問い合わせの多くなっている案件でもあります。

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そもそも新バイオ製薬のようなバイオ株は、特性上そのファンダメンタルズは特殊です。バイオ関連企業の多くは大きな先行投資を必要とする為、他のグロース株などとは業績面が大きく見劣りする企業が多いセクターです。

バイオベンチャーへの投資は、個人投資家にとって「新薬」や「新しいテクノロジー」といった夢を追う相場であるケースが多く、その期待感の大きさから業績を無視して思惑が先行し易いセクターでもあります。この点は他のセクターとは異なるメカニズムで相場が動くことは予め心得ておく必要があるでしょう。

ただ、新バイオ製薬においては、抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」に絡んだIRを見ていくと、今期末通期黒字転換が現実味を帯びつつある現状は、先行きがとてもポジティブです。

バイオ関連株にとって、「夢」が「収益」に結びつくことほど中長期的に魅力的な材料はありませんので、バリュエーション面が割高であっても、ある程度の高さは許容されるセクターでもあり、この点が半年近く急騰相場が続いている背景にあります。ただ、短期目線では少し注意が必要な局面にあると見ております。

 

※新バイオ製薬(4582)の日足チャート

 

日足はバンドウォークが崩れたものの、依然+1σ上は維持しており、相場に底堅さも窺えますので、まだ上値を追う可能性はあるでしょう。しかし、新バイオ製薬の過去の相場から、バンドウォークが一旦崩れると乱高下し易い傾向があることも同時に頭の隅に入れておく必要があります。

個人投資家の参戦率も高く、上記独特のファンダメンタルズが短期需給を大きく左右している側面があり、チャートや需給から先行きを見る上で、科書通りのテクニカル分析では判断が難しいセクターでもあります。

 

しかし、リスク管理上どこか「アクションを起こす線引き」は必要なわけですので、過去の傾向からボリンジャーバンドの+1σを割り込むと調整入りする可能性が一気に高まる銘柄であることを重視。

「+1σ割れ」は、弊社4月中旬に取り上げた時点からエントリーしている短期目線の投資家は売りの目安になります。また、2000円台から上は戻りが出易い可能性がある点から、中長期的なポテンシャルはあるものの、2000円や時価水準を目目処に持ち株の半分以上は売却と判断します。