マーチャントバンカーズ(3121) 株は乱高下!後のポイントと注意点

マーチャントバンカーズ(3121)
11月11日後場14:06現在の株価は806円(+12円)となっております。

マーチャントバンカーズは東証二部上場の小型株です。時価総額は222億円規模と小さいこともあり、値動きはかなり軽い銘柄でもあります。

有料レポートでは二部の低位株物色の流れから、この手の銘柄を得意とする某投機系資金が水面下で関与している相場として390円付近で取り上げた経緯の銘柄でもあります。

株価は、先月から業績上振れ期待を背景に上値追いの展開となっておりますが、投機性の強い資金が相場を主導していることもあり、マネーゲーム色の強い展開となっております。

 

※マーチャントバンカーズ(3121)の日足チャート

 

今週は10日に商いを伴い、高値919円を示現後は利益確定売りに押されて急速に下げ幅を縮小しております。今日は下げ渋る気配も見られますが、10月後半以降は連日上値追いが続いた後だけに、10日の長い上髭と陰線の出現から天井達成感は拭えません。

また、ファンダメンタル及びテクニカル共に、時価は過大評価されている感は否めず、マネーゲーム化している相場から、この先の上値目処を探るのはナンセンスな状況とも言えます。

 

乱高下を伴うハイリスクな状況に至っている現状から、今後どの水準が天井になるにせよ、相場がピークを付けた後はかなりの値幅で急落することを前提に見ておく必要があります。

オシレーター系指標は買い継続も、現状ではあまり当てになりませんので、足元の相場は短期需給のみが「鍵」となっており、目先の動きはこれと関係の深い投資家心理に焦点を当てる必要があると考えております。

 

注目すべきは、似たような状況となった11月1日~2日の下落局面において、ボリンジャーバンドの+1σで下げ止まり反発となった経緯から、今回も同様に+1σや10日の安値水準を維持できるなら、足元の下落は踏み止まる可能性があります。

今日は買い戻す動きも見られますが、上記10日安値や+1σといった目安を切ると、投資家心理が一斉に売りに傾き易い為、相場が一気に崩れる可能性がある転移は注意。そういう意味から、現状はこのまま切り返すのか、激しい値幅調整を迎えるのかの正念場と言えます。

 

日経平均やマザーズ指数など株価指数の上値は重い状況ですが、今週は上記マーチャントバンカーズ(3121)他、ENECHANGE(4169)やERIホールディングス(6083)、サーキュレーション(7379)など高値を更新している銘柄が散見されます。買われる銘柄とそうでない銘柄の格差は激しい地合いですが、選別物色する流れ自体は健在です。

短期物色は選別色が強いものの、一部の銘柄・セクターにおいては投機家の動きに積極的な買い姿勢が見られる点は注目すべきです。また、値幅取りに的を絞った資金の中には、新たな仕掛けを模索する動きも出てきておりますので、今後の値幅取り候補を随時「有料レポート」で取り上げていく予定です。

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